「2026年『能率手帳ゴールド』の小さな変化」で記したとおり、最新の2026年版を手にした際、JMAMの公式サイトにある「2025年版からの変更点」と実物を見比べました。
すると、これまで手元に積み重ねてきたゴールドたちのアップデートの軌跡にも、がぜん興味が湧いてきます。そこで、過去のモデルをざっと見返して、年ごとの変更点を調べてみることにしました。
2009年版から2010年版へのアップデート
ひとつめは、月間予定表のインデックス(月表示)の位置です。2009年版(写真右)では左側に配置されていた月表示が、2010年版(写真左)からは右側へと移動していました。
また、デザインも刷新されており、2009年版の白抜きストライプ柄から、2010年版ではシンプルなべた塗りへと変わっています。

ふたつめも、同じく月間予定表です。
2009年版(写真右)では、祝日の名称が予定欄の中に直接、赤字で印字されていました。対して2010年版(写真左)からは、予定欄内を「日本国旗」のアイコンのみに留め、名称自体は欄外へと移動しています。祝日名を欄外へ出すことで、予定の書き込みスペースを少しでも広げようとしたのかもしれません。

3つめは、メインの週間予定表で見つけました。
2009年版(写真左)ではページ右上に何もありませんが、2010年版(写真右)からは「WEEK 51」のような週番号が印刷されています。その年が始まってから何週目かを把握できる、実用的な変更です。

2010年版から2011年版へのアップデート
画像(左:2010年版、右:2011年版)を比較すると分かるとおり、「年齢早見表」や「市外局番一覧」といった巻末の資料ページが、モノクロからカラー印刷へと切り替わっています。
カラー印刷になり、視認性は向上したと感じます。

2012年版から2013年版へのアップデート
資料ページの「単位換算法」に時代を反映した変化が見られました。
長さ、重さ、温度の換算式が並ぶ中、新たに放射線が人体に影響を与える度合いを示す「シーベルト(Sv)」が追加されています。
2011年に発生した東日本大震災、および福島第一原発の事故。あのころは、放射線量という情報が日常生活において無視できないものでしたからね…

2013年版から2014年版へのアップデート
2013年にJMAMは、ブランドを「能率手帳」から「NOLTY」へ刷新すると発表しました。その影響もあってか、2014年版は例年よりも変更点が多く、大きな節目だったと思います。
それを象徴するのが、扉ページ下部に印字されたロゴマークの変更です。
慣れ親しんだ日本語を含むロゴが、スタイリッシュな英字へと変わったのを見て「いよいよ世界進出か!?」と思ったのを覚えています。

もう1つの大きな変更は、「年間予定表」ページの新設です。
私自身は連休を確認する程度ですが、1年を俯瞰できるこのページの登場を待ち望んでいたユーザーが多かったのではと思います。

次に見つけた変更点は、週間予定表です。
まずは手帳の「使い始め」の時期について。2013年版(写真左)までは12月の中旬からでしたが、2014年版(写真右)からは12月の頭へと期間が延びています。
また、以前は前年分にあたるページが薄く印刷されていましたが、この仕様はなくなりました。あの薄い印刷も、年の変わり目を実感できて個人的には好きだったのですが。

これまで最終ページの見開きは、「能率手帳の上手な使い方」という解説ページと、その年のカレンダーでした。2014年版からはこの解説ページがなくなり、見開きで前年と翌年のカレンダーという構成に変更されています。
これ以外に資料ページでは「主要市外局番一覧表」が削除されて、関東・関西の「鉄道網図」が追加されていました。
今の時代、たいていのことはスマホで検索できるので、こうした解説ページが削ぎ落とされていくのは仕方のないことですね。
個人的には、暇つぶしに使えそうな「世界地図」があると嬉しいのですが…

「NOLTY」へと生まれ変わった以降は、仕様が安定したのか、あまり変更はなかったと思います。それに「間違い探し」のような変更点確認にも疲れたので、ひとまずこれにて終了にします。
JMAMが運営する『時間〈とき〉ラボ』の記事「ブランドの誕生秘話とこれから」では、1959年当時、誕生したばかりの能率手帳の紙面を見ることができます。手帳好きな方におすすめです。





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