20年前のモレスキンが出てきた話を書いた際、あえて「モレスキン(モールスキン)」としたのには理由があります。当時は「モールスキン」と呼んでいたからです。
「HERMES」を「エルメス」ではなく「ヘルメス」と読むのと同様、読み間違えていた可能性もゼロではないので、モレスキンのことが書いてあった覚えのある本を引っ張り出して確認してみました。どちらも冒頭の文章からの引用です。
書きとめておきたいことはすべてなんでも書いておくことのできる、そしてそうしたければいつも身につけていることのできる、なんでも帳、大福帳としての手帳あるいは小型のノートブックとして、僕がもっとも好んでいるモールスキンの手帳が……
片岡義男 『文房具を買いに』 角川文庫、2010年
近頃、文具店や書店でよくみかけるようになったイタリア製のモールスキンの黒い手帳。
嶋浩一郎 『嶋浩一郎のアイデアの作り方』 ディスカヴァー携書、2007年
どちらの著者も「モールスキン」と記していました。ということは、どこかの時点で公式の呼び方が変わったことになります。
それがいつ頃なのか気になり、当時の公式サイトまで遡って調べてみると、こんな記述がありました。
MOLESKINEの歴史が綴られている、全商品に添付のフライヤーが次回印刷分より新しくなります。日本上陸以来、英語読みで「モールスキン」と称されることが多く、フライヤーにも日本語では「モールスキン」と記載されていたのですが、この度、イタリア本社(Modo & Modo)が発音の再確認をし、今後のフライヤーにはMOLESKINE発祥の地、フランスでの本来の呼称どおりに『モレスキン』と記されます。イタリアでは新フライヤーの印刷が開始されました。新フライヤー添付のモレスキンが全国のモレスキン取扱書店(SHOP→WHERE TO FIND)に並ぶまで、今しばらくお待ちを。
Moleskineのホームページより(2005年当時)
もともと「Moleskine」の公式な発音は定められておらず、ユーザーが好きなように呼んでいたものを、2005年にModo & Modo社が正式に「モレスキン」へ統一したようです。ですので、現在は「モレスキン」が正解ということになります。
「Moleskine」に限らず、ショッピングモールでも正式な店名が分からないショップが多い…。AINZ & TULPE、L’OCCITANE、LOEWE、INGNI、UGG(ウググではないよな)などなど。知ったかぶりをして恥ずかしい思いをしないように気をつけねば。





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